木造在来工法において、2つ以上の部屋の仕切りを撤去して大きな空間にリフォームする時には、どうしても柱を撤去することとなりますが、柱は梁や胴差しなどの横架材を支えています。
梁の上端から下端までの高さ(梁せい)は柱の支持する距離(スパン)や梁にかかる屋根などの荷重によって異なり、柱を撤去するということはスパンが大きくなるということなので梁せいが足りず、梁を補強する必要がでてきます。既存の梁の下に補強する梁を抱かせるという方法が一般的ですが梁の下端から天井まで余裕が無いと梁型が天井から下にでてしまうので注意が必要です。
前回記述した耐力壁の配置を含めた検討も必要となりますが、多種ある木造工法の中でも、在来工法は増築や間取り変更などにより、住まい手の変化と共に住宅も成長する事のできる理想的な工法であると私は考えています。