2月3日は節分です。また今年も子供の作ってきたお面をつけさせられて、鬼の役をするのはお父さんなのでしょうか?我が家で、よく「角(つの)」を出して子供を叱っているのは、家内なのですが、なぜか私が鬼役です。(最近は、歳の数だけ豆を食べると多いので、十の位と一の位を足した数にしています。)
建築材料の中で「鬼」のつくものに「鬼瓦」があります。「鬼瓦」とは建物屋根の棟(むね)端を飾る瓦です。役割は、棟の両端からの雨水浸入を防ぐためにありますが、家内安全・無病息災・災害回避などの願いを託した、飾りの意味合いのほうが重要視されてますので、デザインも、鬼以外に家紋を入れたもの、防火のために「水」という文字を入れたもの、福槌や宝珠など富を願ったもの、縁起のよい動物などがあります。
ところで、瓦を使った屋根の特長としては、耐火・断熱・湿度調整機能に優れており、メンテナンスの塗り替えもすることがなく、他の素材の屋根と比べると、比較的手間がかからない代わりに、コストは少し高めです。
最近では、ズレにくい瓦や、洋風のお宅にも似合う瓦等、多種多様なものが商品化されています。
私は、瓦を日本風土にマッチしたすばらしい屋根材だと思っています。それでも、ズレや割れによる雨水浸入により、木の下地が悪くなると、葺き替えばかりでなく、木の下地も直さなければならない場合もあります。
どんな屋根材を使った屋根でも、早めの補修が、家全体を長持ちさせる一つの要因となります。皆さん、365日、家を守ってくれている屋根を、大切にしてあげてください。