9月23日は二十四節季の1つである「秋分」です。「秋分」と「春分」は昼と夜の長さが同じで、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。
住宅を計画・設計するためにはいろいろな要素が絡んできますが、その中でも季節別の太陽の軌道や日照時間などは少なからずそのことに影響を与えています。例えば住宅の各室には適する方位があり、一般的な住宅ではリビングが南側、水廻りは北側、西面に収納などといった似たような間取りが多いですよね。
実際南に面した壁は冬季最も長時間の日照を受け、夏季には東や西に面した壁より短い時間しか日照を受けません。このことからも南側の部屋は、夏に涼しく冬は暖かい非常に条件が良い部屋であると言えます。また春分(3月20日頃)から秋分までの半年は北面にも日照があり、夏至(6月20日頃)では、北面が東・西面や南面より可照時間が長いことはご存知でしょうか。このような視点から住宅の平面図を見ると、設計者の隠された意図が見えてくるかも知れません。
秋分以降は昼より夜の時間が長くなり、文字通り「秋の夜長」となりますが皆様はどのような楽しみ方をされるのでしょうか。