先日、木耐協の定例勉強会に行ってきました。
会場は名古屋国際会議場です。
建築業界の最新情報や今後の動向など、たいへん勉強になります。
その勉強会中に、現状の耐震改修の問題点として、共感できることがありました。
その講師の方は、「青本1.0病」 と言っていました。
青本とは、簡単に言えば国が定めた木造耐震改修のマニュアル本で、現在の耐震改修は全国的に、このマニュアルに従い改修設計を行っています。
よく耐震診断結果から、 「1.0以上だから安心です」 とか 「0.5なので補強が必要です」 などと判断しますが、こういった数値の根拠はすべて、青本が基になっています。
そして、現状の耐震改修は、設計者・依頼者ともに、この数値を上げることに、とらわれすぎであるということです。
補助金申請する場合などは、補助金が出るかどうかの境界となる1.0という数値が特に重要となります。
耐震改修することが重要なのに、時には補助金をもらうために耐震改修を行っているように感じることもあります。
本来の目的を忘れ、数値を上げることを優先していないかと、改めて思い直しました。
数値があがらないという理由で、敬遠してきた工法や部材などを見直して、良い物があれば採用してみよう思います。
以上。






